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【冬コミ89:評論・情報】≪万年筆の本9≫をレビュー

   

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コミックマーケット89の評論・情報ジャンルにて万年筆本を入手しました。

【サークル:フルはルター 】から発行されている≪万年筆の本9≫という同人誌です。

同人誌の内容はパイロット社製の万年筆を紹介しています。

特にパイロットスーパーシリーズをメインに掲載されています。

またそれだけではなく万年筆に関するコラムが掲載されており、万年筆をただ説明しているだけの同人誌ではありません。

説明だけではないので読み続けて飽きることもなく良く考えられています。

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万年筆本のメインとなる特集

この万年筆本のメインは、歴代パイロットスーパーシリーズについてです。

ただ万年筆を載せて終わりではありません。

基本となる万年筆スーパーシリーズの構造についての説明から、発売された時期の記載まで詳しく記載されています。

カラーで写真付きで分かりやすく書かれているのが特徴的でした。

レア度と価格等が表で比較できる

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この万年筆本では、レア度と価格が表で把握できるようになっています。

レア度もさることながら、新旧の値段が記載されることで実際の価値を把握できます。

販売当時と現在に合わせた価格を同時に比較できるので現実的な価値が分かるのは大きいです。

それだけではなく廉価版となる製品もあるので廉価版との違いも書かれています。

  • キャップ
  • 金ペン
  • 金メッキペン

この三つの要素を各製品それぞれを比較していました。

それによりどの商品が廉価品なのかが分かるようになっています。

基本構造とマイナーチェンジ

比較できるだけではなく、パイロットスーパーの基本構造が載っています。

スーパー200をメインとして紹介されており、ペン先から胴軸まで説明されています。

読んでいて面白かった点としては、ペン先は前期と後期の2種類に分けられることです。

前期型はすぐに生産中止されたようで、レアな分類に入るようで前期の珍しさを確認できます。

他にも色々な部位で前後期または中期があるようで、全体を細かく説明されているので詳しくない自分でも楽しめる図解となっています。

万年筆の説明だけではない

パイロットスーパーシリーズの説明だけではありません。

コラムページが複数もあり飽きさせない作りとなっています。

万年筆の素材から別のシリーズであり珍しい万年筆のスタイラス等、複数の様々なコラムが何ページにも渡って書かれています。

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万年筆中古価格について

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まさか万年筆の紹介本を購入したら、万年筆の中古価格の高騰について書かれているとは思いもしませんでした。

高騰内容の主な原因が海外からが原因の一つであることが挙げられており、海外代理店が動いていることが示唆されていました。

実際レトロゲーが海外に流出しているという話も聞きますが、まさか万年筆までもがその対象だとは思ってもいませんでした。

しかし冷静に考えるとそれだけ日本は少なくとも戦後以降の物に関しては、状態が良くたくさん中古等で出回っていると考えられます。

そう考えると海外コレクターから見たら日本の中古市場は宝の山に見えるのかもしれませんね。

万年筆の中古価格の高騰だけではなく、物凄い勢いで売られてしまい購入できないという点も挙げられました。

万年筆だけではなくコレクターが多い分野では、今まで以上に早期購入を目指さなくてはいけないのでしょう。

万年筆の素材

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化学者が愛した万年筆素材というコラムがあります。

エボナイトという素材が万年筆に使われている場合があります。

特にプラスティックではなくエボナイトが使われている万年筆では、下手したら昭和よりも大正時代のエボナイト万年筆の方が保存状態が良好の場合があるとのことです。

エボナイト製にもデメリットはありますが、少なくともプラスチック製よりも経年劣化がしにくいのは知りませんでした。

それどころか下手したら大正時代の万年筆の方が、この素材で作られた方が昭和よりも長持ちという事実に驚きました。

またこれだけではなく、化学式でエボナイトの説明や経年劣化について説明もなされています。

エボナイトの簡易的な年表がありそこには、最初に発売されたエボナイト万年筆についても載っていました。

エボナイトと万年筆は切っても切り離せない関係であることをこの同人誌を通じて学びました。

最後に

この同人誌の購入の決め手となったのは、10分程サークル側と会話したからでした。

半分呼び止められる形で手に取った時に、自分が持っている万年筆の話題になりました。

自分は無くなったことだけしか知らなかった、万年筆メーカーのエリーゼの話題で盛り上がりました。

サークル側もまさかコミケでエリーゼの会話ができるとは思ってもいなかったと言っていましたし、自分自身もネットに詳しく掲載されていなかったので、話を聞けるのはありがたいことでした。

万年筆同人誌を通して、コミケはただ同人誌を買うだけではないことを再度認識しました。

同人誌の内容も素晴らしく、このような万年筆があるのかということだけではなく、コラムが充実しているのがとても大きく楽しめました。

コミケでの参加と購入の両方を楽しむことができた、コミケ89評論でベスト3に入る程満足感を得ることができました。

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