第二回咲-Saki-実写映画トークライブへ行ってきました

お久しぶりです。

1年1か月ぶりの更新になりますがその間は咲関連ですと即売会にイベントや映画上映に行ったり、さらには舞台探訪していたりと、咲-Saki-作品のファンとして例年通り過ごしていました。

今後も少しづつですが、溜まっている咲関係の記事などを少しずつ書いて行こうと思います。

2018年2月11日に咲-Saki-阿知賀編実写映画上映を機に、映画監督小沼監督を交えたトークライブが開催されました。

今回は二度目で前回のトークライブは前年の7月23日でしたので、約半年ぶりとなるトークライブです。

話の内容は阿知賀編をどのように撮影したのかを中心に話されていましたが、前回のトークライブの内容も含めての話がありましたので、前回のトークライブの内容(レポ)を交えた記事を書きました。

前回のトークライブをメモしたノートを見ると所々同じ事が書いてあり、この部分が初めての人も2回目の人にも伝えたい部分であるのだろうと実感。

またトークライブ開催から1か月程で、終了直後にトークライブの内容をまとめて記事にした人もいたようですが、もう一度ほとんど上映(2018年3月現在)が終了した映画咲-Saki-阿知賀編を含め実写はどのように作られたのかを当記事を通じて改めて感じていただけたら幸いです。

そして次のステップに進んで頂けたいのと小沼監督がファンの声があれば続編があるかもと言っていたので、実写化を望んだりあの作品は良かったいう思いが、監督やりつべ等咲関連作品で活動されている方の原動力(咲以外の作品への原動力も含めて)や活力の一部になっていただけると幸いです。

小沼監督のプレゼン

12時開場13時開始の今回のイベントでしたが、12時半から約20分程司会進行のいのけんさんとセカイさんのミニプレゼンがありました。

しかし今回は小沼監督の内容が全体の半分を使っていることもあるので、最初にこちらから書いて行きます。

小沼監督が話す主な項目は4つでした。

  1. 前作と今作の違い
  2. キャラと物語
  3. 身長との戦い
  4. 能力の実写演出

この記事では前回のトークライブの内容を踏まえつつ書きますので、順番が前後左右すると思いますが、基本的にトークライブでの進行はこの順番で前半を終わりました。

まずこの項目の前に序章として、阿知賀編ではどのような演出戦略を取ったのか、そして忘れてはいけないことがありました。

阿知賀編での演出戦略

今回の演出戦略は前回の長野編とは違った戦略をとっています。

前回は2.5次元戦略そして今回は、2.6次元戦略と0.1次元進み3次元よりになりました。

2.5次元とはしっかりとした定義は内容ですが、より原作に近い演出をしていることになります。

ですが今回の阿知賀編では2.6次元とリアルよりの演出戦略を取っています。

その前に何故原作を改変しがちで実写化をするのか

何故原作を改変してしまうのか、それは前回のトークライブが主に説明されたのでそれを踏まえると、

  1. 興行面で有利になる
  2. 自分の作家性を出せる
  3. クオリティが上がる

この三点が主に出てくるのですが、特にこのクオリティが上がるというのは、

  1. ビジュアルは自然になる
  2. 予算を効率的に使える
  3. 尺に合った構成にできる

というさらに三点が出てくるので、変えた方が楽でもあり変えない(2.5次元)のは苦しいのです。
そんな面倒や葛藤等があるのか実写化するのかという話にもなります。

大人の事情だけではなく、実写の世界は俳優から天候までコントロールできず、生身の人間だからこそ予期せぬ表情や感情が溢れ出す事ができるのです。

実写の世界ですと登場人物を自分(作り手)ではなく、俳優が演じているからこそ、そこに実在するような感じられることができ、フィクションの世界があるように感じられるのです。

(大人の事情という言葉が出た時、前回のトークライブではマンションを買うとか…とマンション横山のネタが登場し、関係者席にいたハギヨシさんが笑っていました。)

実写の世界コントロールできないのは、前回も今回も言っており前回では、この予期せぬ状況を考えた結果女子高生を良く使うことを考えたそうです。

これに関してはアニメではできない「物」でもあります。

前作と今作の違い

前作では迎えに行く話であり、どのように考えて作れば良いのか分からないので、二次創作的側面として考えて作ったそうです。

したがって前作の2.5次元は実験的だったのです。

ここで実写化は改変した方が楽(という上記の説明になり)だが、逃げずに徹底的に再現をし、自然に見えるような形で髪型衣装セリフなどビジュアル面を再現、しかし漫画のセリフはリアル感がないので、リアル感が出るように改変をしましたが、このセリフの改変は咲ファンのために意識しての改変だそうです。

また咲ファンは凄いからと顔を合わせるたびに演じられた人に原作を読んで研究するように促したりもしたそうです。

衣装や髪型を何度も検証

例えばセーラで例えるとですが、パーカー→セーラー服→学ラン(原作)と作って確認もしたそうです。

また阿知賀の阿知賀の古いスカートのサイズ寸法もしており、2~3回は衣装合わせを行い、原作に合わせるようになるべくスカートを短くもしたそうです。

新道寺の場合ですと何度もネクタイの長さや制服のラインなども何度か確認するなど、改変はされてはいますが原作と同じ衣装はしっかりと作っていました。

何故2.6次元なのか

この点に関してはりつべ本人からの要請(りつべが多く今回は絡んでおり、りつべに関しての内容は下記でまとめます。)と監督自身は本来リアル思考であること。

そして個人的には大きな事だと思うのですが、前作を観た方は2.5次元を経験しているからこそ2.6次元を受け入れやすくなったのではないかとのことでした。

ただし再現度を高めるのは辛い

前作では2.5次元にしたのは実験的でしたが、それでも何故2.5次元にしたのか。

それは熱心なファンが存在することを理解していたからです。

だから実写化はなるべく原作に忠実に作ろうと考えたそうですが、当時そう考えたのは監督だけだったようですが、2次元を3次元にするのは絶対に不可能です。

阿知賀編では全体的に構成を大きく変えた

とにかく全編クライマックスとして構成を変えたようです。

特に前作よりも能力要素が明らかにアップしたこともあるようで、これに関しては次元を2次元よりにした2.4次元として演出。

  • 各キャラに見せ場がてんこもりで、回想シーンが長野編よりも多い
  • 照がいる(咲にとっての大きな要素)ので大将戦よりも先鋒戦が重い
  • 今作ではレジェンドの準決勝の壁をばねにしつつ局地戦を展開

とそれぞれ見所や能力の描写に力を入れたことが伺えます。

実際阿知賀編や本編ですと全国から能力描写が多くなったので、考えられる話ではあります。

また登場人物全てに麻雀が絡んだ話になっていますが、今回は準決勝が壁としてそれを阿知賀のメンバーが乗り越える話に変えています。

全て麻雀と能力は繋がっているし、登場人物も絡められるとしても阿知賀編だけを読む限りでは難しいし、一つにまとめられないので実写では準決勝を壁にする話へと変換。

実際露子さんはシノハユを読むことでさらにどのような人物かが分かるのですが、阿知賀編だけの話なのでそのような事はできませんので、これが現実的な事だと思います。

まとめられないのも、ここからさらに各学校の話があったりとすると尺の問題にも発展しかねません。

阿知賀編に関しての大きな問題

阿知賀編に関して一番大きな問題としては、ファン目線として育ちすぎている事、コアなファンが多すぎるのでりつべ含めて設定が作られすぎていて難しい点が挙げられました。

昨今ではキャラ優先の作品が多いですが、短期の尺で作る実写ではキャラ<物語となり難しいと感じたそうです。

またキャラが崩壊すると実写では人格や物語が崩壊するので、阿知賀編では全編クライマックスにすることでバランスを取ったそうです。

言われてみると人格や物語よりもキャラ崩壊を先にしている実写映画は不評で、例えば髪型が違うとか性別が違うとか…美人ではあるだろうけど、原作を無視した作品はありますが、結構スルーされていたり話題になったりします。

逆にキャラの再現を出来るだけやっている、典型的なミュージカルではハンドルやラケットだけしか持っていなくても、好評的なコメントや動員を記録しています。

ストーリーも物語の中核ではありますが、キャラ萌えやキャラ愛も同時に大切であるのでその辺りを理解しているかしていないかで大きく変わるのでしょう。

またこのキャラは強い解説弱いと分けたとして、その中でもさらに冷静や真っすぐな性格等カテゴリー分けをしているのは分かりやすく、ブログやサイトのカテゴリーやタグ分けみたいだと感じましたが、そのように分けるのは当たり前ではありますが、逆に言うとこの当たり前の事が難しいのは実生活でも感じる事はあります。

身長との戦い

前作では諦めていた身長の問題でしたが、今作ではりつべ自身が心配されていたのでメールで徹底的にやると宣言し取り組んだそうです。

皆身長がバラバラですが取り組んだ点としては、

  1. セッシュ台を使う
  2. 大きなテーブルを使う(靴の音が鳴るから毛布を敷く)
  3. ヒールスニーカーを履く
  4. 膝を曲げる(円陣のアングル調整や)
  5. 椅子の調整

膝を曲げて歩いたり円陣を組むので足を基本的に映さなかったそうで、言われてみると複数人が映る時は特に下半身が映る事は無かったです。

見た目が似ていると言われていても、身長の問題になるとドンピシャになる事はありえません。

りつべ自身が身長に関してかなり考えて、設定を考えているようなので、本編でも意識して読んでみようと思うようになりました。

体感的にはアナログでやったので、ロードオブザリング的に大変だったそうです。

また逆に完全に聞いた事も無かったのが、身長設定に関しては実写は邪道であること。

演技に対する影響を考えると良くないそうですが、とある探偵物作品でも主役の世代交代で身長が伸びましたが、観ている方は身長伸びたけど大丈夫なんだろうかと思いました。

しかし撮影側からするとそこまで難しくは考えていないのだろうと思うと、身長とても意識するのは二次元ならではなのだろうと思いました。

能力の実写

阿知賀編になってから能力描写がかなり多くなり、前作よりも大変だったそうです。

また様々な点を意識したり、変更した点があり前作よりもしっかりとアップデートされた作品であることが分かりました。

照のコークスクリューの正式名称はダイナモ

すでにネット上では伝わっていますが、照の腕はコークスクリューではなく「ダイナモ」だそうです。

これは今まで皆が言っておりりつべ自身は発言していなかったので、改めてそういえばこれなんて言うのか正式名称知らなかったです。

ただ今回はトークライブで正式名称は「ダイナモ」であると教えていただけましたが、今現在は一旦咲から離れた人やネットでそのようなネタを目にしていない人からすると、「そうなんだ」で終わりますので、照のあの渦巻きはダイナモなんだよとムリに訂正する必要は無いだろうと思いました。

濃いファンならダイナモと言い換えるでしょうが、普通のファンやジャンル替えをした人からすると良い慣れた言葉を使うと思うので、豆知識として捉える事にしました。

もしかしたら、はやりんの後ろの星にも名前や数は何個までというような設定があるかもしれませんね。

空間設定やCG

CGスタッフは前作牙狼からるろけんに。

そしてアニメを観た事で、小野監督へのリスペクトとしてアニメ的演出(絵コンテが良く)も加え、さらに妹と同じフォームや青い灯り等妹である咲さんを意識。

ダイナモに関しては浜辺さんは喜んでやっておられたという小ネタがありました。

カメラアングルが渦巻き上でしたが、その他のブログ等で書かれているので飛ばしますが、黄金比のような状況で考えられておりどのように作品を作られているのかが分かりました。

質問

様々な質問がありましたが全て質問に答えられる時間はありませんでした。

その中で質問がなされたものをまとめていきます。

りつべ

小沼監督自身はりつべにお会いしておらず、前作では2~3通のメールのやりとりだったそうですが、今回は脚本からキャスティングまでメールをしたそうです。

基本的に伝わった流れとしては、

監督→プロデューサ→委員会→スクエニ(恐らく編集部の事だと思います)→りつべ

また連載に差し支えない程度に協力を得たそうです。

印象

メールはホームページの雰囲気で上から目線ではなく、自分はこう思うと意見は言う。

実写は結構観られている感じがし、細かい指摘があるそうですが、会ったことは無いそうで、初期からいるアシスタントのナカノダイスケさんも会ったことは無く、小野監督とは麻雀をしており気さくな方とは聞いてるそうです。

リザベーションについてどう思ったか

果たして麻雀なのか?漫画だから出来るのでは?と、またチェーンではなくロープを結んで引っ張って再現したそうですが、引っ張った男性助監督二人は笑っていたそうです。

また面白かったのが、亦野さん等他の描写等も削れるから直前までリザベーションは削るか悩んでいたそうで、実際にやったらりつべ自身から本当にやるとは思いませんでしたと言われたそうで、作者自身からもそのような能力なのかなと思いました(健全だと思います)。

逆に映画のオリジナルも増えているので、リザべ含めて取捨選択のバランスが良かったと思います。

オーディション

300人程いたそうですが、イメージがあるだけではなく演技も無いとダメとの事ですし、規模が大きくなるとプロデューサの意見力、そしてキャスティング担当の考えも入ってくるそうです。

トークイベント後に聞いたのですが、仮に某有名アイドルが来たら?と言われたらそこは恐らく入れる可能性があるとのことで、監督やりつべだけが決められる業界ではないのだろうと思ってはいましたが、結構キャスティング決めは政治力やその中での調整力に見た目と演技力とかなり大変なのだろうと思いました。

哩姫は最後まで決まらず、8月の頭には受かったメールが来たそうで、300人いても決まるものではないそうです。

阿知賀のGOサイン

阿知賀のGOサインは決まっていなかった(5月が公式)ようですが、咲長野編実写映画のトークライブの数か月前である、2017/4の時に吉野まで行き桜を取りに行ったそうです。

ただ何となく阿知賀に向けて監督自身が動いていたようです。

ですが前回のトークライブの質問で、続編の構想はあるのか?という質問に対して「偉い人の判断は必要だが、個人的にはやりたいが難易度は上がる。咲日和はやりたい。」と仰っていたので、もしあるとしたら映画は無理でも、ネット配信のドラマやDVDとして咲日和的な物はあると思っていました。

また前回のトークライブで個人的にはやりたいと言っていた事を裏付ける、桜の撮影をやっていたので監督自身からの意欲作が阿知賀編であり、そのために前回以上に原作者であるりつべとのやりとりもしていたのだなと気付き、過去の発言メモを読み返すと監督の咲に対する次回作に対する意欲と構想や思惑が言える範囲であったのだなと思いました。

桜に関しては上千本を花櫓から撮るために動いたそうで、撮影は8月末辺りからのようです。

 

おわりに

おわりの分を除いても6000文字はあり、この調子だと1万文字を超えてしまい非常に読みにくい状態になってしまう事もありますし、時間が無くいつまでも終わらない(残り3割程)ので、前もって投稿しておきます。

随時更新していきますので、私のTwitterを見ていただければ更新したかどうかが分かります。

私のTwitterアカウントです

前回の長野編のトークライブ、そして今回の阿知賀編のトークライブを通して、監督は咲に対して緊張感を持って作られています。

それは長野編のトークライブでは咲実写化は実験的であり、緊張感があったと語っている程です。

しかし助監督時代にはすでに咲原作を読んでいたようなので、そのことが今の実写に繋がっていると思うとファンからするとありがたいの一言であり、今まで無数の失敗実写映画を観てきただけに良い監督とそれを補佐するスタッフやプロデューサーにメインである役者、そして前向きに捉えて行動している原作者であるりつべとスクエニ側があってこそです。

続編が続くと予算が減る傾向にあるようなので、ドンドン能力麻雀が加速する本編ではさらに予算を使うと思う点は少し不安ではありますが、それでもこの阿知賀編では何とかしようと工夫している点は大変評価できます。

前作では監督自身が実写からファンになった方が3割程いると体感的ではありますが言っておられたので、このまま速足で映画を作るのは無理ですが、この熱い流れや考えを監督だけではなく役者からファンまで、止まらないようせめて心の隅には置いておくような状態になっていくことが自分としてのある意味での夢でもあるので、わずかながらではありますが応援していきたいと思います。

最後に咲日和等の実写化して欲しいとファンが要望すれば現実化するかもしれないと、仰っていたので何か声が届く状況があればありえるかもしれません。

(個人的にはAmazonなどでの配信が現実的だと思います。)

咲関連作品だけではなく監督や役者さんも含めて、今後の活動を応援していきたいと思います。